例年に比べ、服が売れていません。毎年売れなくなっていく。
かといえば、ユニ〇ロ・G〇をはじめ、ファストファッションは絶好調と聞く・・・
そこで本題。
ココからは何となく最近お店に立ってて思うところなので、クレームなどはやめてね。思いだけをただ綴ります。
前提として我が社はDCブランド(国内メーカーが展開しているブランド)の販売代行としてやっているんですが、少し前までは販売員の質や接客の方法でお店の売上って大きく変わったんですよね。もちろん商品もだけど。
このマネキンで喰いつかせて、この導線でこの商品売って、このコディネート試着してもらって・・・っていう戦略を練ったり。
でも今お客さんが求める物はホントに「商品」になってきているなぁと。
ちょっと前まではブランドが先に来ている感覚。「それドコの服?」ってなったりしてたからドコのお店で服を買ってるかも1つのファッションみたいな。あと店員さん面白いから買うわなんて時代はもう過去。
もう洋服は見た目が「オシャレ」だけでは売れない。
もちろん流行ったり、芸能人が着用したことによってバズったりするブランドももちろんあるけど。
ロゴやブランド特有のデザインのない「一目見ただけでどこのモノかわからない服」は使いやすい、値段が安い、高機能じゃないと売れない。(売りずらい)
スタッフにオシャレさんが少ない(憧れない)
SNSの普及で参考になる人がいっぱいる。だから店頭の販売員はあんまり参考にされない事も影響はあるかもしれない。
アパレル販売員=オシャレ のイメージは今の時代には無い。
アパレル販売員は給料が安い。(ところが多い)安い給料の人とお金持ちではオシャレにかけられる金額が違う。
毎日違う服でSNSに投稿できる人とショップブログで自店の商品しか紹介していないスタッフを見たとき、オシャレを勉強しようとしてる人から見ればどちらが参考になるかと思うと前者だと思う。スタッフを参考にする理由がどんどん減っている。もちろん各お店や人にについている顧客さんは別。
テイスト・ジャンルが重視されない。
これも自論だが、ファッションにおけるテイストやジャンルは崩壊してる。
いわゆる「系統」・・・古いけど「ギャル系」「お兄系」とかがあまり使われなくなってから、はコーディネートは無難なものか、ぶっ飛んだものかが支持されやすい。(と思う)
一時期メーカーがユーザー無視で新ブランドをどんどん作って、うちのブランドはコレ!ってのを作っていた流れができた。読者モデルに着せたり雑誌とコラボしたりして最初は売れたブランドが多いけど、(読者モデルがブランドを立ち上げるケースも流行った)テイスト・ジャンルの崩壊でそういうブランドほど売上は良いとは聞かない。もう無くなっているブランドもある。合わせてファッション雑誌も売れなくなってく事に。
正直、日本の景気を見ても、2018年もアパレル業界は厳しいと思う。
業界全体の人手不足の問題が大きい。
何より働きたいと思う人がいない。というより魅力的な職種ではなくなった。もともとアパレルの人気理由であった服装・メイク・ネイルなど自由でOKな他の職種で増えたのに対し、アパレル業界といえば、マイナスなイメージが強く残り(薄給・拘束時間長い・施設が年中無休で休み少ない)その中でさらに、店長の仕事内容をみて辛そうと思ったりすると後はもう辞めていくだけ。
そうしてまたブラック会社が増えていくんじゃないかと思う。